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トラッキングショットとは?
カメラが三脚などに固定されず、被写体の動きに同期し、空間を移動しながら追跡する技法のこと。
かつては敷設したレールの上を走る「水平移動」が主流だったが、現在はステディカムやジンバルの普及により、上下左右、さらには前後へと三次元的に被写体を追いかける自由なカメラワークを指す。
映画が「止まった絵」ではなく、登場人物と共に「歩き、進んでいる」という感覚を観客に与える、非常にダイナミックな手法。
特徴と効果
登場人物との「共走」と「没入感」
カメラが被写体と同じ速度で動くことで、観客はまるでその人物の隣を歩いているような、あるいはその場に居合わせているような強い臨場感を味わえる。
空間の広がりとリズムの提示
背景が横に流れていくことで、その場所の広さや空気感を説明なしに伝えることができます。また、移動のスピードによって「穏やかな日常」や「緊迫した逃走」などのリズムを作り出す。
すれ違いの演出(ニアミスの視覚化)
一定方向に進み続けるカメラは、角の向こう側や建物の影にいる「別の運命」を映し出し、キャラクター同士がニアミスする瞬間を劇的に捉えることができる。

